2015年7月12日日曜日

TPPの透明性を政府に求める要請紹介されました→【ジャパン・タイムス6/30】アメリカ議会による投票は7月にTPPの進展に希望を打ち込む(仮訳)

TPPの透明性を政府に求める要請について紹介されました。


【団体賛同依頼】「TPP交渉及び審議・検討における透明性」に関する対政府要請への賛同の呼び掛け
http://tpp-dialogue.blogspot.jp/2015/06/blog-post.html

【ジャパン・タイムス6/30】Vote by U.S. Congress stokes hope for TPP progress in July
アメリカ議会による投票は7月にTPPの進展に希望を打ち込む(仮訳)

BY ERIC JOHNSTON
エリック・ジョンストン(ERIC JOHNSTON)

JUN 30, 2015
2015年6月30日

大阪 - アメリカ議会がバラク・オバマ大統領に対し公式に貿易促進権限を認めたことに伴い、日本のTPP支持者は、7月に交渉が妥結する頃には少なくとも農業と自動車部品に関する二国間交渉の大方の輪郭は解決されるだろうと期待している。

しかし、安倍晋三首相が率いる政府は、論争を呼んでいる安全保障法案を強行採決させようとしたことや、先週、政府の思い通りにならないメディアに業を煮やした安倍の同調者が発したコメントによる党内でのもめ事などにより、人々の支持を失いつつあり、どのような合意も多くの政治的ハードルにいまだに直面している。

交渉の詳細は秘密に残された状態である中、TPP交渉に関わる12カ国の首脳が最終的に何に合意し、人々の前に公表するのかは、誰も知らない。

「農場ロビーの中には交渉過程の秘密性に関する重大な懸念があります。農業に加え、日本の医療、保険、医薬品業界はTPP合意の衝撃に大変憂慮しています」と、北海道大学教授で地方政治と農業政策が専門の佐々田博教は言う。

さらに、TPP交渉には著作権問題も含まれる。マンガ出版社のような日本のエンターテインメント・出版業界はTPPによって大きな影響を受けることを理解している、と佐々田は指摘する。さらに、国際的な企業が好まない国内法に異議申し立てをする力を強化する投資家対国家間の紛争解決(ISD)条項もある。

「交渉の一部であると見られているISD条項に関する日本政府の立場は不透明であり、現時点では最終合意にこれが含まれるのかどうかは誰も分かりません」と佐々田は言う。

TPPに反対している大阪のNGO「AMネット」は長い間、交渉の秘密性について憂慮している。

先週、アメリカ議会が貿易促進権限(ファスト・トラックとしても知られている)をオバマに認める決定を下したことについて、AMネットは日本政府に対し、交渉過程の透明性をより高め、また、交渉文書を公にするよう求める声明文を発表した。

「政府は外交上の交渉のためには秘密を保持する必要があり、それぞれの国は自身の秘密を守る必要がある、と言っています。しかし、さらなる透明性が必要です」とAMネット代表(※)の武田かおりは言う(※ここでいう「代表」は、「AMネットを代表してコメントをした」という意)。

彼女の団体は安倍政権に対し、日本国中でTPPに関するタウンホール・ミーティングや対話を開き、交渉に関する報告を国会に行なう特別委員会を設置するよう求めている。

笹田と武田は、先週のスキャンダルがTPP交渉に影響を与えるかどうかについて意見を異にする。武田はこれを後退と捉えるのに対し、笹田は今年の早い段階でJA全中ロビーと安倍政権が合意に至るだろう、と述べている。


原文はこちらから
http://www.japantimes.co.jp/news/2015/06/30/business/vote-u-s-congress-gives-hope-july-progress-tpp/#.VZKk31Xtmko